無意識に強く願う。
3月12日 満月
昨日unluckyなことがあった。
登録のない電話番号から着信があり、それにでなかった。
喫茶店の中にいたからだ。
切れてから、店外にいきかけ直した。
なかなか繋がらない。
調べてみると
キャンセル待ちしていたイベントの会場の
お店からだった。
ひつこくかけ直して、やっと繋がった矢先。
先程、繋がった方がいたので、そちらに決まりました。とのことだった。
2分前にでていたら…と後悔した。
でも縁がなかったのだなぁとショックながらに諦めた。
チャンスの神様は、なかなかに足が速いと聞いたことがある。
一瞬を噛み締めた。
そして今朝。
とても気持ちよく晴れた。
特に用事もなくゆっくり過ごそうと決めた。
そんな時に着信があった。
当日のキャンセルがでた。とのこと
いきます!と即答した。
わたしが珈琲の世界に興味を持って数年。
珈琲に関わる人の口から大坊勝次さんの名前は度々聴いていた。
その存在を目で空気で体感したいという気持ちだった。
お会いして、ひたむきに珈琲を入れる姿を遠くから眺めた。
繊細な動きをみたくなり、こらえられず、近くに行き息をのんだ。
丁寧に丁寧に手から、身体から気持ちがこみ上げるようだった。
その所作には、珈琲を入れることを愛する、珈琲を愛する振動が押し寄せてくる。
息をするのでさえためらってしまうような静寂。
静かなのに、熱い情が流れ込んでくる。
この瞬間を目に身体にしみこませたかった。
空間が、大坊さんの世界が浸透して、終わらない時間が流れていたのだと思う。
区切られた時間は終わりを迎えていた。
このままだと動けなくなりそうだった。
恐れ多かったが、ご挨拶をし、握手をしていただいた。
大きくてあたたかな手のひら。
職人の手だと思った。
愛のある空間。
わたしは包まれた感覚を刻み、血肉にする。
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