あの頃の願い、今の想い。
『Great white wonder.』
2007年に大切な人から誕生日にもらったコンピレーションCD。
その人は、わたしに音の聴き方を教えてくれ、日本には流通してないような海外のミュージシャンの曲を入れてくれた。
その中にフィンランドのミュージシャンlaunauの『kuula』が入っていた。
様々な音色を作り出し、透明な声で歌を唄う。数えきれないくらい繰り返し聴いた。
今年、繋がりが繋がり、launauが来日ツアーに来ることを知った。わたしは興奮し、すぐにチケットをとった。
そして、今日。
本町のHOPKENの2階にあがると物販のところにlaunauのlauraが立っていた。
いろんな言葉が浮かんだ、お会いできて嬉しいです。とか、ファンです。とか。
でも、口からは英語は全く出なかった。
隣で見かねたPAの方が、両方通訳してくれた。
透き通る声は、より神聖さを増して
会場の空気を揺らめかせながら漂う。
目を閉じればその声で音ですべてを包み込み、北欧の自然の中にいるような錯覚が起きた。
例えば、雪原を風が吹き抜けるのを体感するかのように。
例えば、森に佇み澄んだ世界の音に耳をすませる瞬間を体感しているかのような。
欲しかったCDは、すべてなくなっていた。
今までの会場で売れてしまったのだと思う。
テーブルに置いてなかったので、あるものだけをすべて手に入れた。
LiveCDRは、手作りのレア感があり、Lauraのセンスがとても気に入った。
コンピレーションも、ほとんどが違うミュージシャンの音源だけれど、世界観はとてもわたしに合っている。
好きな感覚はやはり、繋がっている。
音は過去の想いを
強く浮びあがらせて
聴いた後には
過去の自分がいた。
話したい時に
その人には
会えない。
過去のわたしは
自ら道を閉ざした。
一旦閉ざした道は、みつけるのは難しい。
いまは想う、後悔しないようにいきたい。
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