OKAZAKI-LOOPS 2016
9月3日
京都 OKAZAKI-LOOPS
京都の芸術を巡る日。
Opening
↓
ALMA 死にゆく星の旋律
↓
そしてVessel
へのループ。
感覚的にいうと、Vesselの衝撃が最後に残る。
ロームシアターのサウスホールは、2階から下を見下ろす形にステージがある。
開始は真っ暗から。
目を開けているのか閉じているのかさえわからない暗闇に、微かに風の吹く音がする。
耳をすませ、暗闇に眼を凝らす。
ぼんやりとかすみ、乱視で月を見るような、多重の光。
ステージにオブジェのようなものが現れる、
そしてステージ全体は水がひかれていた。
全てが異様で奇妙だ。
そしてエログロテスク。
顔、頭がが見えない。
人が人でなくなり、見たことのない生物に遭遇したような感覚だった。
少し空腹だったせいか、
胃のあたりに吐き気がおこる。
途中から、勝手に顔がにやけてきた。
あまりにも、感覚的に衝撃をうけ、笑いがおこってくる。
芸術家のきちがいさとでもいうのか、凄さに感嘆したせいかもしれない。
身体が硬直し、息苦しくなっていた。
最近のわたしは
聴いたこと、見たことのないものに出会いたくてたまらなくなっていた。
新しいものに出会う喜び。
Vesselはその感覚を満足させていた。
これはみなければわからなかった感覚。
頭で想像しても、体感しなければわからなかった感覚。
ALMA 死にゆく星の旋律
世界21の国と地域が共同で作り上げた電波望遠鏡、アルマが捉えた、寿命を迎えようとしている星から送られてきた電波データをもとに作成されたアート作品。儚さと壮大な音に揺られた。
電波データから、70種70枚のオルゴール盤にしたものをもとに編曲して作り上げたものを演奏している。徳澤さんのチェロの生音を聴けたのが、宝物。
0コメント