法然院のさざなみ
京都が祇園祭りで賑わうなか
わたしは出町柳からおりて
西に向かった。
銀閣寺のやや賑わうなかを過ぎ、
哲学の道のせせらぎに沿うように進む。
法然院の音を聴きに。
法然院 方丈
openingactはsleepland
ひぐらしの声。ししおどし。
庭に降り立つ鳥の羽音。
葉が落ちる様が、映像のように
目の前に現れた。
音のうねり。
次第に暗くなっていく庭。
続いて
原 摩利彦さんの、live installation
穏やかな声で、自然体でおききください。
と促される。
いつの間にかひぐらしの声がやみ。
蛙の鳴き声に変わる。
わたしは壁に寄りかかり
脱力した。
全身、肌に染み込んでいくような体感だった。
彼が自分の音を確かめる場所だとツイートしていた。
原点に向き合う素晴らしい場所に
共在できて、嬉しかった。
丁寧に丁寧に生きる。
そんなことを思った。
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